にわかによる新日本プロレス日記

プロレス歴史も知らない、技名もそんな把握してない、それでもプロレスは面白いと思った男のブログ

内藤百花繚乱【G1 CLIMAX 29 2019/7/24 第9試合 感想】

壮絶の一言だった。

内藤と石井には因縁があり、激しい闘いになることはファンなら皆予想していた。

だがこの日の内藤は何かが違った。

攻めの内藤

内藤の魅力は制御不能な行動と、受けの技術の高さにある。

攻めに関しては要所要所で布石を打ち、終盤のデスティーノに集約させるようなものが多い。

そんな内藤が、トランキーロポーズを皮切りに石井を容赦なく攻め立てた。

内藤らしからぬ怒涛の攻めは、石井のレスラー人生を終わらせる気なのではと考えてしまうほどの気迫が感じられた。


頭から落とすのがプロレスです

飯伏との闘いを見れば分かるが、内藤はノれる相手には容赦がない。リミッターが外れると言うべきか。

1つ1つなら技術があれば何とか乗り切れるような技を、相手も自分も考慮せず連発していく。

その刹那的姿勢は全てを得る為に過去を捨てた反動なのだろうか。

それとも石井の頑丈さを嫌という程知っている内藤なりのリスペクトの現れだろうか。


デスティーノ、デスティーノ、デスティーノ。


ありとあらゆるデスティーノが石井の頭の運命を決定づけようと手を伸ばす。

デスティーノの直撃だけは避けたい石井。だが内藤はならばと執拗に頭部を苛む技を連発する。

モクスリー戦のダメージは未だ癒えぬか、首狩り族と化した内藤相手に気力を振り絞るも、その首に無慈悲な運命が巻きついた。

デスティーノによる3カウント、もはや内藤第2の故郷とも言える広島が揺れた。


内藤開眼

試合後、石井は嘔吐した。

それが内藤のせいなのか、単純にコンディションが悪かったのか、長年の蓄積の爆発なのかは分からない。

とにかく今は大事にならないことを祈るばかりだ。

対する内藤はこれまで以上に調子を上げてきている。

NJCで結果を出せず、ベルトも飯伏に奪われ、ロスインゴメンバーの快進撃を遠い目で眺めていたあの頃からとうとう脱却すべき時が来た。

矢野の奇襲?アイアンフィンガー?それがなんでしょうか。

そんなに小手先だけの手品を見せたいのなら勝ち星で払ってあげますよ。

IWGPヘビー級王座が求めているのは内藤のプロレスだと証明してさしあげますよ。

……と言ってそうなほど内藤の全身にびんびんとオーラが溢れ出している。

快進撃を続けるロスインゴメンバーの背中を遠い目で見つめていた内藤はもういない。

次なる相手はモクスリー。

敵が大物だろうが何連勝してようが関係ない。

もはやトランキーロでは止められない。