にわかによる新日本プロレス日記

プロレス歴史も知らない、技名もそんな把握してない、それでもプロレスは面白いと思った男のブログ

Together Project Special 2020/6/15【全試合感想】

Together Project Special 2020年6月15日 全試合

沖縄戦から3ヵ月以上経ち、ようやく新日本プロレスが興行再開したぞ!

しかし情勢の問題とはいえ個人的に否定的だった無観客試合でのスタートだ。

特に自分の観測できている範囲内の新日本はお客様ありきな部分が多いので、無観客の中で生まれる空気感がどうなるかが非常に心配だった。

という訳で第1試合から見ていこう。


第1試合 最高のスタートダッシュ

開幕は辻とゲイブによるヤングライオン対決だ!もりもりビルドアップされた辻の肉体はもはやベテランレスラーの領域だがいったいどこを目指しているんだ…。

辻とゲイブは共にNJCを控えており気合は充分、観客がいなかろうと熱い咆哮で会場を震わせる。特にゲイブは棚ぼたで転がり込んだ幸運を無駄にする訳にはいかないだろう。一応キャリアの差もあるし。

無観客ということもあってか、2人とも会場に音が響きやすい技を多めにチョイスしているように感じる。もしかしたら普段もそうなのかもしれないが、技制限がある中で工夫が見えて非常に良い。

そういったちょっとズルい地の利を活かし、体重を乗せた打撃でゲイブを追い込み3カウントを奪った辻。

バックステージに行く前から真壁を呼び捨てにし、カメラに向かって明日の試合をアピールだ。普段の試合なら絶対許されないであろうこの行為、これも無観客ならではなのか…?

対するゲイブは健闘を称える観客の声がないせいでめっちゃしょんぼりして見える…なにこれ怖い。

ヒールなら悪態をつくとかできるんだろうけど、真面目系の子がとぼとぼ歩いて帰る姿は哀愁に満ちて直視できないよ…。


第2試合 ウイスキーでの洗浄は推奨されていません

石井上村vsデスペ金丸というあまり見ないタッグ戦。金丸達がウイスキーミストの代わりに手洗いに使ってるけど角瓶の度数だとただベタベタするだけだよ!

そして上村は、SANADAのそれを髣髴とさせる柔らかさと頑強さを兼ね備えた筋肉を纏って登場だ。辻も大概だったが上村ももうヤングライオンの枷が邪魔な段階に入ってきている。

だが単に強くなっただけでは勝てないのがデスペ金丸の怖いところ。パワー系ながら試合巧者である石井を避け、2人は反則上等でひたすら上村を責め立てる。

石井に交代したら今度は膝を徹底的に攻めながら闘いを有利に進めつつ、トーナメントへの布石を打ってくる。この流れにまるで無駄がないのがさすがだ。

上村もがむしゃらな力任せでデスペを追い込みちょっとミスったが華麗な後方回転エビ固めを見せるも、キックアウト後の死角からスピアー⇒ヌメロ・ドスの流れ技で無念のギブアップ。

試合後挑発を受けた石井がスクワットで膝の余裕をみせるのがかわいかった。


第3試合 うるさい

CHAOS軍vsバレクラジャパンオールスターズ。本間だけ仲間外れのように見えるが、GBHの歴史を考えればCHAOSの遺伝子が入ってるといえなくもないから広義のCHAOSメンバーだな!

活きがよく声もデカいヘビー級が揃ってるCHAOSに対し、バレクラ側は外国人メンバーがいないためかなり苦しい布陣だ。

いつもなら邪道外道があれこれ策を弄するが、今回は同様にずる賢い矢野がいるためパワーダウンは不可避。実質裕二郎と石森で回すしかなさそうだしかなり苦しいのでは…。

と思いきや、終盤こけしを連発して首に疲労が溜まった本間を一転集中で狙ってきやがった!卑怯だぞ!

中心人物がいようがいまいがバレクラの本質は変わらぬということを見せつけてきた形だ。最近は引き立て役に回ることが多い4人だが、これは今後どうなるか予想がつかなくなるな。


第4試合 最大の壁

この試合はなかなか意地の悪い組み方をしていると思う。何故なら、これはあくまでも個人的な視点だが、この6人はこれまでのレスラー以上に観客の声を力とするレスラーばかりだからだ。

笑いでペースを掴む監督、声援を欲しがるSANADA。テンコジは言わずもがなだしEVILも床バンバンがある。BUSHIはくるくる回るやつ。ただの悪口だなこれ!?

しかし監督とSANADAは持ち前のテクニックで痺れるグラウンド攻防を展開し、EVILはテンコジ2人を狙うことでアピールする間もない攻勢を見せる。それでも生まれる隙間はBUSHIが上手く埋めていく。さすがお母さん。

一番不安だったいっちゃうぞバカヤローは実況席のかましいおっさん2人ライガーとミラノさんの空気を裂くような叫びで穴埋めだ。

今回のカードの中で一番不安だったこの試合だが、終わってみれば休養明けで調子のいいベテランと新しい風を吹き込む若手~中堅レスラーに「これが新日本の無観客マッチの正解だ」というものを教わった気分だ。


第5試合 DOUKIに厳しい新日本

次は本隊と鈴木軍の8人タッグマッチだ。何故かDOUKIだけトーナメントにノミネートないんだよね…。

なのでDOUKIにとってはこの試合が一番のアピールポイントと言っていいのだが、周りはみんなヘビー級ばかり。

メキシコにも帰らずこつこつ頑張ってるDOUKIにいったい何の恨みがあるんだという采配に涙が出そうだ。

プライベートではさん付けしてる真壁にターゲットを絞りジャイアントキリングを狙うも久々のキングコングニードロップで返り討ちに合う始末。真壁ファンとしては興奮したけど。

次の大阪城まで試合はないのだろうか…がんばれDOUKI。


第6試合 圧倒的発言力

最後はCHAOSとロスインゴの6人タッグマッチ!全員ベルトホルダー…と思いきやなんとオカダだけ手ぶらというこれまでなら考えられない光景だ。

しかしこの組み合わせだと自然と注目するのはSHOと鷹木だろう。

3Kとしては敵なし状態になりつつあるSHOだがシングル戦線では意外にも苦戦気味。対する鷹木はG1やNEVER戦線で存在感を見せつけ、ロスインゴの中でも頭一つ抜けた活躍っぷり。

かつてのライバルが手が届かぬほど遠くへ…もしかしたら今後シングルはなかったかもしれない2人に巡ってきた運命はガチファンでなくてもプロレスの神を信じてしまいそうなほどドラマティックだ。

だがリングに立つとその差は顕著だ。スピーディでスマートなラリアット。画面越しに伝わる炎のように熱い感情。口を開けば鬱陶しいくらい流れ出る芯のある言葉の数々。

公開処刑やめろやとタオル投げたくなるが、SHOが一番苦しくも成長をしなければならないことを分かっているはず。果たしてSHOに策はあるのだろうか。


という訳で初めて無観客プロレスを観戦した訳だが、アピールを極力減らして攻防のスピードを上げたり、普段ならやらないカメラワークを見せるなどいつもの違う感覚で面白かった。

しかしどうしても痒いところに手が届かないもどかしさが常に頭の隅っこに付きまとったせいで全力で楽しめなかったのもまた事実。

常にこれと言われたらNOだが、こういう特別な時にするならまぁありかな?という感じ。

だが今は新日本の再始動を素直に喜ぼうじゃないか!



無観客も悪くない度:★★★
総決算度:★★
やっぱりプロレスは面白い度:★★★★★