G1 CLIMAX 30 2020年9月23日 北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる 全試合
舞台を試される大地に移してAブロック2回戦。
北海道と言えばタイチだが、今回はプロレス王でありユニットリーダーの鈴木みのると直接対決!北海道はタイチにとって色んな意味で期待できる土地だが……。
メインも飯伏とジェイという面白さが約束された大鉄板の試合だ。さっそく見ていく。
第1試合 おめでとう
ゲイブ新日本初勝利!最後に繰り出したダブルアームスープレックスは素晴らしい迫力だった。
ここに来てヤングライオンらしからぬ新技解禁ということは、ゲイブの卒業もそう遠くないんだろうか。
LA道場は有力なレスラー達が集まってるからいいけど、野毛道場組はまだまだ下積みを続けていくことになりそうなのが少しかわいそうだ。
第2試合 ガチムチドラゴン
今日のG1は鷹木とコブの雄臭い組み合わせからスタート。前回は正々堂々の勝負にならず怒髪天の鷹木だが、今回は肉と肉の対決が約束されているせいか、ややリラックスしているように見える。
しかしパワーがあるとはいえジュニア時代とそこまで体重の差がない鷹木は、重力の中心となったコブから生まれる遠心力でいいように弄ばれていく。
それでもラリアットを中心に試合を組み立てメイドインジャパンを決める胆力を見せてくれたが、格ゲー並みの回数で投げられ奪われたスタミナを回復しきれなかったかツアー・オブ・ジ・アイランドにて鷹木、昇天!
気温も下がり北海道ということもあってかコブ絶好調!もともと投げの迫力と威力は確かなものだったので、これは好成績の予感……。
第3試合 まだ届かず
介入もしない。反則も最低限。間違いなく裕二郎単体の全力での真っ向勝負だ。
だが……負けた。東京ピンプスを決めれなかったから?早々にプランチャかましてきたオカダにペースを握られたから?
単に負けたのではなく、これまでの積み重ねがあった上でのシングルなので敗北がとても重いものになってしまっている。
この燃え尽きかねない敗北は裕二郎の今後に何をもたらすのだろうか。G1を完走しきれるか不安だ……。
第4試合 下剋上なるか!?
今日の同門対決その1、タイチと王様。この試合前から火がついていた2人だが、リングに入った瞬間さっそく掴み合い!
首を絞めたり椅子で殴ったり、もう喧嘩マッチですらないただの陰惨な痛めつけ合い。武器がなくなってうろうろしてる王様はちょっとかわいかった。
しかし完全に頭に血が上ってる王様相手にタイチは徐々に『プロレス』を仕掛けて軌道に戻していく。
単に殺すのではなく実力で乗り越えてやろうというタイチの想いがヒシヒシと伝わり、そしてブラックメフィストでついに王様を撃破!
とうとう妙に期待する人の多いタイチ軍……いやタイチ部屋立ち上げか!?さすがにG1中に動きはないと思うが、来月以降の鈴木軍は要チェックだろう。
第5試合 飛ばなくても強い
同門対決その2。若きベストバウトマシーンといぶし銀のベストバウトマシーンの激突だ!
もうとにかくすげー!前回も体重から考えられない跳躍力を見せたが、石井のタフさを熟知しているオスプレイは遠慮なしに攻撃を叩き込んでいく。
石井を木人かと勘違いしているかのような猛攻。しかし後輩に舐められてたまるかと石井は徐々にその動きに順応していく。本当にCHAOS最年長かこの男は!?
しかしオスプレイの機動力を封じるまでには至らず重みを増したストームブレイカーで決着!やべえよこのままじゃオスプレイ優勝じゃんよ!
第6試合 ※このヒールは27歳です
メインはG1優勝決定戦やドームなど、ここ最近大一番での因縁が深い飯伏とジェイ。
久々のシングルがよほど嬉しいのか、今日の飯伏煽りはキレキレ。声を出せない観客に向かって飯伏コールを要求する極悪行為まで飛び出す。大阪や後楽園なら飯伏コールしてたな。
当然色々酷い目にあってきたので飯伏も最大限警戒しているだろうが、そんな飯伏を嘲笑うようにジェイはひたすら膝攻めに徹する。
膝攻めもそうだがレフェリーの巻き込みや外道の介入をイラっとくるタイミングで素早く差し込んでくる。メインという大舞台でこれができるジェイの心臓は毛が生えすぎてキウイになってるんじゃないか。
飯伏のカミゴェと機動力を削ぐという説得力の持たせ方もさすがだ。オスプレイといい新日の若手外国人はどうなってるんだ……(歓喜)
しかし堂々と神になる宣言をしたあとの飯伏にとって手痛い敗北だ。ドームの時の悪夢が蘇る……。まぁ自分のAブロック本命はジェイなんだけど。
やられた膝の痛みと狂気的なブレードランナーの垂直受けの痛みを乗り越えこの悪い空気を跳ね返せるか、飯伏のこれからが問われる。
同門対決は燃える度:★★★★★
武器は前もって仕込んでおこう度:★★★
J1度:★★★★★