G1 CLIMAX 30 2020年10月11日 愛知・愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ) 全試合
なんだかんだでG1ももう終盤。全試合シングルという試みは好きな選手を毎回見れないというデメリットこそあるものの、それを補って余りある熱量だ。
コロナが落ち着いても今後のG1もそれでいいんじゃないと思うが、客入りとか考えたらやっぱ難しいのかなぁ。
それはそれとしてそろそろ優勝候補が絞られてきたBブロックだ。
第1試合 スープレックスはダメデス
なんとかゲイブ有利を保って差をつけたい辻だが、ここ最近スープレックスが苦手という意外な弱点が判明。
まぁヤングライオンの基本技にそういうの確かなかったもんね……。しかしゲイブと上村は急速にそれをものにしてるから大問題だ。
この日もダブルアームスープレックスで辻が撃沈。辻は辻でオリジナルな動きを模索しているのだが、なかなかビシッと〆が引き締まるものが見つかってない感じだねー。
第2試合 その心いまだ砕けず
YOSHI-HASHIとザックのシングルと言えば、去年G1の権利とベルトを一方的に要求し争ったのが記憶に新しい。
……あれマジでなんだったんだろうな。実際ベルトを獲得したことでYOSHI-HASHIの格がグンと上がったので、あれもうまくいってれば早めの覚醒を迎えたかもしれんが。
/
— njpwworld (@njpwworld) 2020年10月11日
G1 CLIMAX30愛知大会‼️
本日はBブロック公式戦🏆
\
YOSHI-HASHIが怒涛の攻めでザックを追い込んでいく‼️
🆚 @YOSHIHASHICHAOS × @zacksabrejr
📲 #njpwworld で配信中✨#G1CLIMAX30 全戦生配信👉https://t.co/Tj7UBJ4PjP#njpw pic.twitter.com/vQ236KA7jT
ザックも以前と違うYOSHI-HASHIを前に舐めた態度を封印しマジモード。普段そこまでやらんだろという容赦ない関節地獄でYOSHI-HASHIを攻めるが、YOSHI-HASHIもコブラ返しからのバタフライロックでかつての雪辱を果たさんと果敢に挑む。
しかしほとんどの新日レスラーが苦手とするザックの壁は高かった!手足を封印されギブアップを口にするしかない状態に追い込まれ敗北。
だがバックステージでは珍しくYOSHI-HASHIを貶めず健闘を称えるコメントをザックが出したのはびっくりだ。彼なりのリスペクト……というか危機感を持って闘ったということが伝わってくる。
第3試合 変なおじさんたち
やってることのあくどさの割にウィットに富んだKENTAと矢野の初シングル。
天地がひっくり返ってもまともな勝負をしなさそうな矢野相手にKENTAが選んだ戦法は……同じく真面目に闘わないってこと!
/
— njpwworld (@njpwworld) 2020年10月11日
G1 CLIMAX30愛知大会‼️
本日はBブロック公式戦🏆
\
新日本屈指の曲者対決‼️
一体どんな結末をむえるのか…⁉️
🆚 @YTR_CHAOS × @KENTAG2S
📲 #njpwworld で配信中✨#G1CLIMAX30 全戦生配信👉https://t.co/Tj7UBJ4PjP#njpw pic.twitter.com/p9TW5BSGfG
やる気があるのかないのか……どちらも赤い獲物を手に威嚇、レフェリーのカロリーが尋常じゃないぞ。これでレッドシューズ海野だったら完璧なのに。
不自然な流れで場外になだれ込み、ケースの中身は権利書という思い込みを逆手に取り大量のテーピングを仕込んでいたKENTAが花道に矢野を拘束することで勝利!なんだこのG1……。
第4試合 理想的なパワーとテクニック
/
— njpwworld (@njpwworld) 2020年10月11日
G1 CLIMAX30愛知大会‼️
本日はBブロック公式戦🏆
\
目まぐるしく入れ替わる攻防‼️
果たして勝つのは…⁉️
🆚 @seiyasanada × ジュース・ロビンソン
📲 #njpwworld で配信中✨#G1CLIMAX30 全戦生配信👉https://t.co/Tj7UBJ4PjP#njpw pic.twitter.com/9ARpJikYHx
大柄なジュースのパワフルさとSANADAの繊細なテクニックがかみ合い好勝負だ。
陽気なキャラから放たれるカタい技をクールに捌いていく姿が少年漫画的でとてもエモい。
密度も高くて満足感ある試合だったのになんでどっちもバクステノーコメントなんだよ!!
まぁSANADAはいつも通りだが、お喋りなジュースもコメントがないのは納得いく試合じゃなかったからとかなのだろうか。
第5試合 伝統芸能
新日本の歴史、特に近代史を調べると好き嫌いはともかく特別な感情を抱くことになる棚橋と後藤の2人。
そんな2人の試合なので期待していたがやっぱり最高だったな!棚橋の後藤に対する期待がにじみ出ており、それを後藤がしっかり受け取る素晴らしい試合だ。
.@tanahashi1_100 "Dragon Screw"
— njpwworld (@njpwworld) 2020年10月11日
Sign up Now & Stay tuned to https://t.co/CcdQ1XrpWA#njpw #njpwworld #G1CLIMAX30 pic.twitter.com/dhbbcn25Kt
この日の棚橋は悪い方の棚橋。肩を痛めてるならこっちもいいだろと言わんばかりの膝攻め。後藤のほわほわした心の奥底にある闘争心を力尽くで引きずり出す。
バッチリ火が付いた後藤はもう止められません。足を差し出してでも勝利を掴むその姿は名実ともに殿だった。
第6試合 優勝予想どころではない
気付けば今年だけでもう3回もシングルやってる内藤とEVIL。裏切りがなければ純粋に応援できる試合なのになぁと思いつつ、裏切らなかったら『美味しい』内藤とこんなにやり合う機会もなかっただろうから複雑だ。
これまでの試合内容からもわかる通り、かなり強いEVIL+強い東郷とすごい強い内藤では圧倒的に内藤が不利。G1だと救援も期待できない。
ただ今回のEVILは東郷介入こそさせてたけど金的を一切使わなかったのが印象的だったな。試合を決したカウンターEVILの美しさもあって、これもう介入なくても内藤に勝てるのでは……?とファンをやきもきさせてくる。
バクステでは内藤に対する罵倒もそこそこに、外道の裏切りを匂わせる意味深なコメントを……。これ完全にタマちゃんらが居ない内にジェイを叩き出す魂胆ですよね!?
まさか以前棚橋が想像していたジェイのフェイスターンがこんなところで来るの!?もしそうだとしたらどこが引き取るの!?疑問は尽きないな。
裏切りには裏切りを。仁義のない利己的な思惑がG1を覆い尽くす。それをすげえ丁寧に広げてるもんだから意識が全部そっちに持っていかれてG1どころじゃないんだよ!
還暦度:★★★★★
愚鈍じゃない度:★★★★★
EVILの語彙がちょっと増えてる度:★★★★★