にわかによる新日本プロレス日記

プロレス歴史も知らない、技名もそんな把握してない、それでもプロレスは面白いと思った男のブログ

マスター・ワト覚醒の鍵はエゴと怒り!?【新春黄金シリーズ 2022/02/07 第7試合後 感想】

スゲー久しぶりにプロレス見たなぁ……コロナにかかったレスラーたちもとりあえず元気そうでよかった。いや何人かまだ出場できていないから楽観視する訳にはいかんが……。

そんな中病み上がりながらも闘志を燃やすワトさんが監督とタッグを組んで金丸デスペと激突。そこで一つのブレイクスルーが起きた。


新春黄金シリーズ 2022年2月7日 東京・後楽園ホール 全試合

ナマの怒り

今回は試合内容よりもバクステに注目だ。いや試合も監督と金丸による高クオリティな試合運びもめっちゃ面白かったんだが今回はとにかくワトさんだ。

ワト「分かります。分かってますけど、ちょっと待ってください」
田口「ちょっと待ってちょっと待ってって。ちょっと待ってちょっと待って……」
ワト「(堪忍袋の緒が切れたのか、突然関西弁になって)もうええて!」
田口「何を?」
ワト「ちょっと待てって言うてるやん! 待てって!」

これは監督からしつこくタッグの話を振られた時の1シーン。ワトさんがIWGPを獲った暁には再び監督と組んで今度はタッグを……という気持ちをぶった切るワトさんの気持ちがいいまである関西弁。

そう、Twitterや公式サイトの日記ではお馴染みだけど、リング上やバクステではあまり出してこなかったワトさんの関西弁がさく裂している。これはかなり大きい一歩だ。

今までは若手・東京暮らし・ディーバとキャラが被るなど様々な要因で関西弁を封印していたと思われるが、解放した途端これまで感じてきた「喋りの頼りなさ」が一気に解消されていた。

しかも相手は同じユニットの大先輩。場合によってはヒールターンの前兆とも思われるこの変化は、ワトさんにとって通らなければいけない重要なものだ。

真面目よりも

ワトさんは凱旋以降、原宿の色遣いがドギツいお菓子めいて盛ったキャラクターと、ヤングライオンとしての素朴さをうっすら残す真面目なレスラーというイメージを引きずってきた。

エンパイアの台頭、EVILやSHOの乱もあってワトさんのような真っ直ぐなキャラクターは見ている方も受け入れやすいし年齢を考えればまだまだ伸びしろがあるから見ていて非常に楽しい。

ただそれはあくまで楽しいだけであって、大勢の心を揺さぶり金を落とすところに至っていない。それは街の中華屋でラーメンや炒飯を頼んだ時におまけでついてくる中華スープのような、あくまで本命のついでについてくるサービスであってそれ単体は注文しないような感覚だ。

何故かと聞かれたらシンプルに言うとパンチが足りない。美味しいしあると嬉しい。でもラーメンや炒飯のように腹を満たすこともなければ、麻婆豆腐やレバニラのように濃い味で舌を満足させてくれる訳でもない。ガツンと見ただけでもわかるような五感に訴えかけてくるものがない。

そんなワトさんの弱点が今、解消されようとしている。

剥いちゃいました

多分デスペが欲しかった『熱』というのはこれだと思う。3Kにも求めていたやつだ。とにかく、とにかく内面をさらけ出してかかってこいと。

自分のやりたいことのためなら例え先輩だろうと押しのけ我を通す。上に行きたいから、自分が有名になりたいから、そういった欲望をデコレーションせず投げつける様子は日常なら滑稽かもしれないが、プロレスという非日常の中ではダイヤモンドよりも輝いている。

みんな誰だってそう思う、でも現実は意見をガンガンぶつけたところでそう上手くいかない。だからこそそんな心に溜め込んだストレスや願いをレスラーに発散してもらい、最高の快感を得る。レスラーは超人であり自分たちの願いを叶える神様だ。

方言も、ウザ絡みへの怒りも、自分の求めるものも、この数十秒で全て表現……しきったとはまだ言い切れない。だがこれまで以上に見えてきたナマのワトさんは自分の想いを賭けても折れないレスラーとしての器の広さが見えた。自分は確信してる。


なにこれ度:★★★★
年下にキレられると本当悲しくなるよね度:★★★★
全てに対して怒ってます度:★★★★★



引用元
新春黄金シリーズ – 東京・後楽園ホール 2022/2/7 – 第7試合 | 新日本プロレスリング